約 2,494,867 件
https://w.atwiki.jp/utamacrosswiki/pages/19.html
バルキリー一覧 画像 コード パイロット シリーズ 攻撃力 防御力 対象エピソード VF-31J ハヤテ・インメルマン マクロスΔ 200 200 初めから所持 VF-31F メッサー・イーレフェルト マクロスΔ 220 190 戦場のプロローグ VF-31C ミラージュ・F・ジーナス マクロスΔ 190 220 真夏の蜃気楼 VF-31S アラド・メルダース マクロスΔ 220 190 女神を守る者たち VF-25F 早乙女アルト マクロスF 210 200 2人の出会い VF-25G ミハエル・ブラン マクロスF 195 215 夢見る少女 VF-27γ ブレラ・スターン マクロスF 215 200 これまでとこれから YF-29 早乙女アルト マクロスF 215 200 翼の舞 VF-19改 熱気バサラ マクロス7 215 195 俺の歌を聞け! VF-17D ガムリン・木崎 マクロス7 200 220 嫌よ嫌よも好きのうち VF-1J 一条輝 超時空要塞 200 210 ミンメイとの出会い VF-1J マクシミリアン・ジーナス 超時空要塞 205 205 星間結婚 VF-1J ミリア・ファリーナ 超時空要塞 205 205 ジーナス家の女 ガムリン機まで追加 2/3
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/1959.html
【作品名】劇場版 マクロスF 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~ 【ジャンル】小説 【名前】マクシミリアン・ジーナス(マクロスF) 【属性】新マクロス級バトル7艦長 【年齢】69歳 【長所】この年齢になっても若々しい上にパイロットとしての腕前は健在 【短所】その理由も「天才だから」なだけ 【備考】実年齢が七十近いと地の文で書かれてるので69歳とする。 ちなみに、この年齢でも容姿は地の文で青年にしか見えぬと書かれている。 vol.2
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/49846.html
登録日:2021/11/23 (火) 23 28 58 更新日:2023/10/06 Fri 06 30 30 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 いつかこの声が果てるその日まで アニメ アニメ映画 サテライト ビックウエスト マクロス マクロスΔ ワルキューレがとまらない ワルキューレは裏切らない 劇場版 劇場版マクロス 劇場版マクロスΔ 改・構成 映画 根元歳三 歌は歌でしかない 河森正治 激情のワルキューレ 絶対に生きてやる! いつか この声が果てる その日まで 『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』とは『マクロスΔ』放送終了から約1年半の期間を経て、2018年2月9日より公開された劇場版作品である。 監督は河森正治、脚本は再構成パートが河森正治(*1)、新規パートが根元歳三。 概要 前作『マクロスF』では放送終了時に劇場版の公開が決定・発表されていたが、『マクロスΔ』の場合は映画が検討されつつも未定のままに終わっていた。 そのため、ワルキューレの活動も2ndライブで実質的に最後のステージになるとされていたためにオールスター的な内容となった。 また、出演者もスタッフの「続きはやらないみたいですよ」という声を偶然耳にしてしまったため、悔いの残らないようやり尽くすという気持ちでステージに臨んだ。 その結果、キャストもスタッフも気合の入った2ndライブはすさまじい盛り上がりを見せ、 感極まった河森総監督も「ここまでがんばったワルキューレをここで終わらせてはいけない。許されるならデルタを続けたい」と告げるほど、 スタッフ間で「これで終わりにしてはいけない」という思いが繋がり、この劇場版製作へと繋がっていった(2017年の夏には劇場版の制作が決まっていたとのこと)。 なお、その時発表された「2018年放送のマクロスシリーズテレビアニメ最新作」は次元断層の彼方に消え去った。 テーマ的にはTV版『Δ』が「この一瞬に命をかける」に対して本作は「絶対に生きてやる!」という前向きな力を込めている。 そのため、尺の都合というのもあるが(*2)、TV版と比べるとワルキューレメンバーの絶対的な強さが描かれているのが特徴的。 その際にTVシリーズでは話題に挙げながらも明確に答えを出せなかった「歌は兵器なのか?」という問いに「歌は歌」という結論を出している(*3)。 また、ワルキューレが主体となっている物語であるため、Δ小隊や空中騎士団と言った面子の描写はTV版と比べると薄目。 それに従いテーマの明確化に伴って要素を削ぎ落しているため、設定の描写もTVシリーズと比べると最低限のものとなっており、 制作サイドの一部からも「見易い」と評されたりもしている。 作品の方向性としては『マクロスプラス MOVIE EDITION』や『劇場版マクロスF』同様にTV版の映像を再構築したもの。 総集編ではなく、時系列や出来事にすら手を加えて新しい物語を生み出したこれを河森監督は「改・構成」と名付けている。 総カット数約2100~2200の内、「完全流用バンク映像が約1000」「新作カットが約500」「バンク映像を再編集したカットが約700」となっており、 新たな物語展開や映画の尺に抑えるだけでなく、スタッフの労力を減らす意味での物語展開の変更点も多々存在している。 一例をあげると ハヤテとフレイアの初遭遇が宇宙空間(第6話部分の流用) 第一案では第1話の改変であったが、本作ではハヤテがすでにΔ小隊であるため該当パートを私服から制服にする編集が必要になる。 そのため、すでにTV版でハヤテがΔ小隊に入隊した後の第6話のパートからフレイアを抜く形が採用され、展開の自然さと新鮮味を追加している。 アル・シャハルでの戦闘 劇場版ではフレイアがワルキューレに加入後の話であるため、分類としてはバンク映像になるものの、 「BGの変更」「衣装の変更」「エフェクトの変更」「夕方と夜の違いによる変更」など原画レベルでの修正がなされている。 また、ハヤテのインメルマンダンスもVF-171からVF-31へと変わったことで足の長さが異なるため、微妙な調整がなされている。 メッサーのカナメへのセリフ等 TVシリーズと映画では尺の関係と視聴状況の違いからお互いにベストなセリフ内容が変わってくるため、 劇場版では「説明っぽくなってもより強く・わかりやすいセリフ」となっている。 メッサー対キース 「TV版の流用」→「BGを変更したOP1の流用」→「BGと装備品を変更した15話の流用」→「新作カット」 という順番で結末をTV版から変更している。 ……など。 あらすじ 西暦2067年。 人間が突然正気を失い暴徒化する奇病「ヴァールシンドローム」が蔓延していた。 歌が症状に効くことを発見した星間複合企業体ケイオスは、戦術音楽ユニット“ワルキューレ”を結成。 銀河辺境の地「ブリージンガル球状星団」にて彼女たちはΔ小隊の援護のもと各地でライブ活動を展開し、人々に歌声を届けていた。 ある日、惑星イオニデスで発生したヴァールの鎮圧中、所属不明の可変戦闘機部隊と遭遇する。 その最中、Δ小隊の新人パイロットであるハヤテ・インメルマンはワルキューレ以外の生体フォールド波を探知、 発信源の貨物船へと潜入し、そこで自分の歌によってヴァールを沈静化する少女、フレイア・ヴィオンと出会うことになる……。 登場人物 ハヤテ・インメルマン CV:内田雄馬 『マクロスΔ』の主人公…なのだが、今作はワルキューレとメッサーたちに焦点が当てられており、 若干地味な扱いで特報でもPVでも劇場CMでも姿がほとんど描写されず、セリフも一言だけだった(パッケージCMでは少し増えている)。 こう書くと勘違いされがちだが、TV本編の同一場面よりはかなり大幅に見せ場が増えて主人公力は上がっている。 本作では始めからΔ小隊に所属しており、性格もTVシリーズ終盤と比べても大人となっている。 これは将来のことで悩んでいたため目的意識のない部分があったTVシリーズと異なり、すでに働いているというのも大きい様子。 根元氏には「おそらくTVシリーズから2年くらい経過したら、(TV版のハヤテも)劇場版のハヤテのような雰囲気になるのかもしれません」と語られている。 ピクチャードラマ『パジャマの女神達』にて取り上げられたΔ小隊を特集した雑誌では、 「話題の新人・インメルマンダンスでブレイク」「少年のようなまなざしとクールな操縦テクニックで女子も大注目」「未来のエース候補」 と書かれていたらしく、フレイア曰く「最近にやけていた」らしい。 最終決戦ではメッサーの乗機であったVF-31Fにリル・ドラケンを装備して搭乗する。 フレイア・ヴィオン CV:鈴木みのり 『マクロスΔ』メインヒロイン。 TV版ではオーディションを受ける会場(惑星)を間違えていたが、本作では故郷の村が旧暦だったためオーディションの日付を間違えており、 最終オーディションは終わっていたが、ハヤテの推薦によりケイオスにスカウトされるという展開となっている。 最終決戦ではプロトカルチャーシステムが暴走するなかでハヤテたちを助けるために命がけで歌い、 結晶化が顔にまで広がるが、戦後はTV版同様の右手のみにまで回復する。 ミラージュ・ファリーナ・ジーナス CV:瀬戸麻沙美 Δ小隊の紅一点4番機。ハヤテとペアを組み、「爆弾コンビ」と呼ばれている。 ハヤテを異性として意識しているようなシーンはあるが、本作は恋愛描写が抑え気味のため、ピクチャードラマ以外では明確な描写は薄目。 最終決戦では敵から奪いパーソナルカラーの赤紫に変更したドラケンIIIに搭乗する。 Δ小隊を特集した雑誌によれば、男性だけでなく女子人気が高いとのことで、「抱かれてもいい!」とも書かれていたとか。 ワルキューレ 美雲・ギンヌメール CV:小清水亜美 / 歌:JUNNA ワルキューレのエースボーカル。 その正体はウィンダミアのプロトカルチャー遺跡から採取された「星の歌い手」の細胞から生み出されたクローン。3歳児。 ロイドに囚われて星の歌を歌ったことで一度は絶望しかけるも、ワルキューレの説得を受け「一緒に歌いたい」という気持ちを自覚し、 自身の出生を知ってもなお「歌は兵器でも道具でもない」と言い切る。 ピクチャードラマ「パジャマの女神達」では、好物がホットミルクであり炭酸飲料も飲んだことがないため、「味覚が子供」と揶揄われる。 最終的に炭酸にチャレンジするも可愛くゲップするのであった。そして爆睡 カナメ・バッカニア CV:安野希世乃 ワルキューレのリーダー。 アラドとの恋愛的関係性がバッサリカットされ、メッサーとの関係性にフィーチャーされている。 そのため、ある意味でもう一人のヒロイン的な立ち位置となっている。 また、上述したテーマの違いからTV版では美雲の歌を初めて聞いた際に負けを認めていたのに対して、 本作でははじめから美雲に対しても「負けたくない」という思いを抱いている。その結果が次回作のランカ・リーとの共演である。 レイナ・プラウラー CV:東山奈央 ワルキューレの電子戦担当。 今回、ロイドに囚われて星の歌い手として覚醒した美雲に声をかけるのは実質的に彼女が担当している。 マキナ・中島 CV:西田望見 ワルキューレのメカニック担当…だが、今回尺の都合でその手の描写はカットされている。 狙撃の代わりに敵の攻撃からレイナをかばって負傷し、ウィンダミア側の医務室で治療を受け、その後独房から脱出したメンバーと合流する。 TVシリーズでは設定に存在しながらも明言されなかった『マクロスゼロ』の中島雷蔵の曾孫であるという点に関して、 本作では「曽祖父がVF-0の整備をしていた」という形で描写されている。 ケイオス アラド・メルダース CV:森川智之 Δ小隊隊長。 カナメとの関係性以外は概ねTV版と同様(フレイアの誕生日ではメッサーを招待するなど、TV版と比べると作業に参加している)。 最終決戦ではVF-31Sにアーマードパックを装備して参加している。 Δ小隊を特集した雑誌で若い女性に人気急上昇中でワイルドで知的と書かれていたが、レイナには「ただのスルメ親父」と一刀両断された。 メッサー・イーレフェルト CV:内山昂輝 「死神」の異名をもつデルタ2。 前半パートではかなりの見せ場をもらっており、実質的な主役状態となっている。 キースとの1対1のドッグファイトでは、TV版で致命傷となった直撃弾をかわして激闘を繰り広げたのちキース機を撃墜。 しかし、ヴァール化と回復を繰り返したことで体は限界を迎えており、不時着後カナメの腕のなかで息絶えた。 彼が死んだ後に最終決戦が始まるため、フレイアの誕生日に参加しており、クラゲ送りはエピローグで行われている。 実はコクピットにハヤテの入隊記念の日の写真と新統合軍時代の仲間と撮影した写真を忍ばせており、 ウィンダミアに回収されていたメッサーのVF-31Fに搭乗した際にハヤテとミラージュに知られることになる。 Δ小隊を特集した雑誌では(メッサーの事情もあり)写真すらなかったため、「デルタ2にはメッサーという名のAIが搭載されている」などと言われているとか。 メッサーさんロボットなんかね!? なお、TV版と変わってキースに勝利する形になったのはプロデューサーの村元修身氏曰く、 「キースには風の歌がないのに、カナメの歌があったメッサーが負けたのはちょっと残念で納得がいかない(意訳)」 とのことで、監督には「メッサーが頑張った形にした方がいい」と秘かに伝えていたそう。 ちなみに劇場版でも死んだのは様々な理由があるが、その要因の一つは前作で眼鏡が割れなかったミハエル・ブランの存在だとか。 チャック・マスタング CV:川田紳司 Δ小隊3番機のパイロットのラグナ人。 Δ小隊を特集した雑誌では子供人気No.1とのことだが、本人は複雑な心境だったそう。 アーネスト・ジョンソン CV:石塚運昇 マクロス・エリシオン艦長。 最終決戦では操られた僚艦マクロス・グラシオンに対しクロスカウンターを決め、その動きを止めるなどの活躍を見せる。 エピローグのクラゲ送りの場においては、敵味方を問わず犠牲者を出した戦いはすべて「負け戦」だという信念を語っていた。 これだけだとかっこいいが、『でるた小劇場』でこの人が参加した組織が大抵負け戦にあってると判明しているので…… ウィンダミア王国 ロイド・ブレーム CV:石川界人 ウィンダミア王国の宰相。 1年前にグラミア国王が亡くなっているため、はじめからウィンダミアの全権を握っている。 「星の歌い手」の存在を認識するワルキューレを捕虜とした際に美雲の正体を解明し、ほかのワルキューレメンバーもウィンダミア側に引き入れようとする。 最終決戦では真の目的である全銀河の意識の一体化を目前にしながらもワルキューレに妨害されたことで感情を爆発させたことで、 プロトカルチャーシステムを暴走させるが、それをきっかけとしてキースたちがケイオスに協力することになり、最終的に討ち取られる。 銀河の支配感が強かったTV版と比べると「ウィンダミア人の他種族と比べての寿命の短さをどうにかしたい」感が強めになっており、 次回作『絶対LIVE!!!!!!』を鑑賞した一部観客からは「ちょっとロイドに共感する」と心情を理解される声も。 キース・エアロ・ウィンダミア CV:木村良平 「白騎士」の称号を持つ空中騎士団のエース。 本作ではメッサーやロイドとの関係性に集約されているため、右目はメッサーとの空中戦で失うなど、ハヤテとの関りはバッサリカットされている。 ワルキューレを捕虜とした際にはカナメに対し、その歌声を感じ取ったと語り、「あの男に相応しい気高い風」であったと称える。 最終決戦ではワルキューレの歌声とΔ小隊の姿をまえに「人は皆己の風を持って生きるもの…風を一つにするなど!」と語り、 風に自由を取り戻すためにワルキューレの援護を空中騎士団に呼びかける。 ロイドとの決着時にはTV版と異なり、「永遠」を追い求めたロイドに対し、自身はかつて同じ空を飛んだときにすでに「永遠」を感じていたと告げる。 彼らのやり取りはTV版と比べると結構意味合いが変わっていることが分かる。 『なぜ理解しない! あの空でお前も感じたはずだ!儚き命を越えあの永遠を生きることができたのに!』 『俺には今この瞬間こそが全て!』 『あの時俺は一瞬に…命を燃やす輝きを感じた。お前が教えてくれたのだ…ロイド…』 『私が……?』 ↓ 「ロイド…なぜこのような真似を……」 「永遠…永遠を…儚き命という楔から、ウィンダミアの風を開放し、永遠の平和を我らの空に……」 「なんということを…永遠など、俺はとっくに感じていた。ロイド、あの日お前と飛んだあの空で」 「私と……? そうか、あの時永遠は……すぐ、そこに……」 セリフの違いは上述したようにTV版のテーマが「この一瞬に命をかける」であったことも大きいと思われる。 ボーグ・コンファールト CV:KENN 大体がTV版と共通。つまりドルオタ 最終決戦ではミラージュとの対決中にプロトカルチャーシステムの暴走で意識を失いかけたところをレイナとマキナの歌声に救われ、 シグル=バレンスの砲撃から思わず身を挺してふたりを守る場面も。ボーグ様はルンがピカっとしたりした ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミア CV:寺崎裕香 / 歌:メロディー・チューバック キースの異母弟でウィンダミアの幼き国王。 本作では1年前に先王グラミアが死去し、12歳で即位したされている(*4)。 序盤はTV版と同様に風の歌い手としてヴァール・シンドロームを引き起こすが、 アル・シャハルの遺跡にて美雲とフレイアと共鳴したことによって大きく結晶化が進み、前線から退く。 そのためTV版と異なり、ロイドに協調する形での「星の歌」の力を背景にした戦争行為は行っていない。 最終決戦決着後はウィンダミアにいながらもキースとロイドの最期を感じ取り、ウィンダミアを治めていく覚悟を決める。 空中騎士団 扱いが悪い気がするのです 何かわからないのですが、我々空中騎士団の扱いがとても悪かった気がするのです 俺は…結果として意外と悪くなかった カシム、お前のアイデンティティのリンゴはどうしたんだ!? 生き残ったんだから、望み過ぎは良くない 確かに……! メカニック VF-31 ジークフリード Δ小隊の主力機。 最終決戦ではアラド機、チャック機、及びケイオス一般部隊のカイロスがアーマードパックを装着して出撃。 機体各部の装甲、大型ミサイルコンテナ、両腕のガトリング砲、背部の2連レーザー砲などを装備しつつも、 アーマードメサイアと同じく、全装備状態でも3段変形が可能となっている。 ハヤテ機、ミラージュ機は中盤でフェードアウト。主人公機とヒロイン機なのに… アーマードパックの登場はTVシリーズでは不可能だったことへの挑戦の一つだが、 河森監督曰く「メサイアで『やり尽くしたと感じていた』ので、VF-25を越えつつVF-31らしさを出すのに苦労した」とのこと。 VF-31はヒーロー性とキャラクター性が強いため、あえて過剰な装備にすることで特色を出したらしい。 VF-31F ジークフリード リル・ドラケン装備型 メッサーのVF-31Fを鹵獲したウィンダミアが、性能評価のため「リル・ドラケン」2機を両翼に装着した仕様。 双方の機体は同じ銀河標準規格で作られているため、ハード・ソフト両面とも問題なくマッチングしている。 ウィンダミア艦で整備中のところを、艦内に忍び込んだハヤテが奪い、最終決戦の乗機とした。 劇場公開に合わせて、1/72でキットが発売された。 Sv-262Ba ドラケンⅢ ミラージュ・ファリーナ・ジーナス機 ハヤテに同行していたミラージュが脱出する際にウィンダミア艦から強奪した機体。 光学ステルス性能を有しているためミラージュが識別コードを入力したことで、彼女のパーソナル・カラーである赤紫色に変化している。 色を変えてるだけのため、機体性能自体は通常のBaと同等。 この二機はアーマードパックに全力を注いだ結果力尽きた…もとい少ない労力でTVシリーズと印象を変える目的で思いついたもの。 ミラージュのSv-262の搭乗経験とリル・ドラケン装備に関しては『絶対LIVE!!!!!!』でもいかされることになる。 Sv-262 ドラケンⅢ ウィンダミア王国軍の主力VF。 一般用のBa型と指揮官用のHs型の2機種が存在するほか、ロイド専用機も引き続き登場している。 マクロス・エリシオン ケイオス・ラグナ支部の母艦。 マクロス・グラシオン エリシオンの同型艦。船体色はグリーン系。 星の歌で乗員がマインド・コントロールされ、僚艦であるエリシオンを攻撃するが、ワルキューレの歌で間一髪のところで正気を取り戻す。 マクロス・メガシオン 同じく同型艦。船体色はブラウン系。 シグル=バレンスからビーム攻撃を受けて轟沈した。 届けなきゃ 私たちの歌 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アニメではあまり見られなかったインメルマンダンスの頻度が滅茶苦茶増えたのが楽しい。 -- 名無しさん (2023-06-13 20 39 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/macrosscrusade/pages/166.html
項目名不備に伴いこのページの削除をお願いします。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3580.html
マクロスなのは 第13話『空の守護神』←この前の話 『マクロスなのは』第13話その2 (*) ガーッ、ガーッ、ガーッ 突然のミサイルアラートにも天城は慌てず、機体を90度ロールしながらガウォークに可変。出力に任せて無理やり右に跳んだ。 その機動について行けなかったランサーは虚空を貫き、衝突コースのものはガンポッドで撃ち落とした。 「こんなんじゃ俺は落とせないぜ、先輩!」 天城は再びファイターに可変するとフェイトを追う。 すると彼女はデバイスから慣性抑制システムの1形態であるOT『キメリコラ特殊イナーシャ・ベクトルコントロールシステム』のフィンを展開する。 このシステムは第25未確認世界ではクァドランシリーズの慣性制御装置として使われる。一方この世界では安価でISCに劣らぬ性能を誇り、空戦魔導士部隊の希望者には早くも導入が開始されている。しかしミッドでは技術的な問題から最大出力での稼働時間が極端に短い。そのためここぞというときに使う装備だ。 フェイトは最高速からキメリコラ特殊イナーシャ・ベクトルコントロールシステムのキャパシタの限界まで使って急減速。後方を取って加速したこちらを逆に前方に放り出すオーバーシュート戦法に出た。 「だったら!」 天城はファイター形態から足を振って、その質量移動によって得た慣性で高度を下げながら後転。 そのバク転する速度とフェイトとすれ違う速度とはマッチしており、ちょうど両手に保持するガンポッドの射軸に彼女が常に入る形になった。 「もらったぁ!」 天城はためらわずトリガーを引いた。 指先から流れた弱い魔力は本人識別を経て機載のMMリアクターに届く。そして最初の量の200倍という適切な量を出力し、その魔力をガンポッドに流れ込ませて非殺傷設定の魔力弾を生成、発射する。 ここまでのタイムラグはほぼゼロであり操縦者はまったく差異を感じない。 発射された超音速の青白い魔力弾が連続してフェイトに向かい、伸びていく。 手応えはあった。またこれなら必ず命中・撃墜できるという確信もあった。しかしフェイトの挙動は彼の予測パラメーターを越えていた。 あやまたず放たれたはずのガンポッドの火線をほとんど真横にずれたのではないか!?という機動で回避してのけたのである。 どうやら罠にはまったらしい。この機動は明らかにISCのものだ。考えてみれば潤沢な予算のある六課の、しかも高機動を売りにするフェイトがISCを装備していないはずがない。 なのに外見から分かる慣性制御システムを使ってあたかもオーバーシュート戦法をするように思わせ、魔導士には捉えにくい音速レベルの運動エネルギーを奪ったのだ。 「なんと・・・・・・!」 天城はガンポッドの射角を調整しながら追い撃ちし、それでも足りないと後先考えず両翼に残ったMHMMの全弾斉射の大盤振る舞いさえを行う。 しかし、それらはまったく相手を捉えれらなかった。 そうこうしているうちにフェイトは高速移動魔法で急接近。天城の機体をバルディシュの大鎌が一閃した。 『サジタリウス3、撃墜』 AWACSの無慈悲な撃墜判定に、すぐさまVFー1Bは転送送還された。 (*) 「よし」 フェイトは消え行くVF-1Bを見送る。 (確かに強かった。さすがアルト君の選んだ子だ) フェイトは『2段構えをしていなかったら、撃墜されていたのは自分だった』と、戦闘を軽く振り返える。 そして索敵を再開すると、もう1機はすぐに見つかった。 さっきの僚機を援護しようとしたのだろう。それはスナイパーとは思えぬほど〝極めて至近〟だった。 しめた!と思ったフェイトは一直線に向かう。 そちらの方向から飛んできたハイマニューバ誘導弾の雨を高速移動魔法で掻い潜り、目標に斬りかかった。しかし――――― 「手応えが、ない!?」 振り返ったフェイトが見たのはブロック状になってバラバラになる〝光子(もの)〟の存在であった。 (げ、幻影!?いや、ホログラム・・・・・・?) フェイトはそれと同時に体が急激に重くなるのを感じた。 足下を見るとそこにはなのはより白に近い桜色を輝かす巨大なミッドチルダ式魔法陣。効果から考えて重力増加による束縛魔法だろう。 (やられた!本命は・・・・・・いったいどこなんだ!) フェイトは魔法による体の重量増加に耐えながら見回す。すると微かに視認できる場所にバトロイド形態のVF-11Gがいた。 (*) VF-11Gのホログラム投影機と自身の束縛魔法が決まるのを確認すると、さくらは動けない大先輩をレティクルに収める。 フェイトの顔がこちらを向いた。 (あの中で動けるなんて・・・・・・) さくらは大先輩の根性に感服した。しかし戦場では迷いは禁物だ。彼女はすぐにトリガーに掛けた指先に力を込めた。 「当たってぇ!」 願いを乗せて『SSL-9B〝M〟ドラグノフ・アンチ・マテリアル・ライフル』(ミシェルの乗っていたVF-25Gのライフルと形状がほとんど同じライフル。ミッドチルダ製のため〝M〟)からまず青白く輝く魔力砲撃が放たれ、間髪入れずに超高初速ペイント弾が砲口から放たれた。 極音速で放たれた弾体はその後砲口に追加展開されていたリニアバインドによって光速の0.0025%(秒速75キロメートル。音速の約225倍)にまで更に加速する。 そして空気を押しのける事のみにその存在意義を持つ魔力砲撃の真空のガイドレールに沿ってそれは動けないフェイトへ飛翔していった。 着弾、確認。 その場はフェイトの最後の足掻きか白煙に満たされている。しかしそんなもので防げるほどやわな砲撃ではない。 「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」 束縛魔法と超高加速砲撃とで息の上がったさくらは戦果を確認しようとモニターの倍率をあげる。 果たして白煙が晴れると、そこには魔力障壁と一点集中型PPBを展開したフェイトの姿があった。 「受けきった?あの砲撃を!?」 さくらは驚愕の色を隠せなかった。 そしてよく見るとそのシールドは斜めに展開されていた。 (跳弾させられた!?) ペイント弾は先が尖っていない。そしてシールドに当たっても簡単には破裂せず、それなりの装甲貫通力がある。(バリアジャケットへの直撃の場合は相手側のデバイスがペイント弾に干渉して即座に破裂させる)しかしそれは垂直に命中したときだ。実体の徹甲弾なら傾斜など関係なく釘のように取り付き、その質量と速度によって破壊できたはずだが、ペイント弾は軽くて弾頭が丸いため跳弾しやすい。 つまりこれは演習弾だからこそ通用する戦術。そして今回は演習だった。 その後さくらは善戦したが、技量で勝るフェイトに撃墜されるのには時間はかからなかった。 (*) 所変わってミシェルとなのはは雲を遮蔽物に狙撃戦を展開していた。 そこにお互いの戦いが終わったアルトとフェイトが集う。2人は会敵と同時に戦闘に入った。どちらも高機動型のため、目にも止まらぬ戦いが繰り広げられる。 ハイマニューバ誘導弾とランサーの応酬。そして互いに相手の背後とろうとシザースと呼ばれる複雑な螺旋機動を描く。 なのはは援護砲撃しようと思ってもあと1歩を踏み出せずにいた。 もしいま発砲すれば必ずや自らの場所が露呈する。そうするとミシェルは1発で自分を仕留めるだろう。しかしそれはミシェルにも言えた。 開戦10秒で互いの精密砲撃の正確さを見極めた2人は以後遮蔽物に隠れ、相手探しに没頭していた。 今なのはは幾多もある雲から2つの雲に目標を絞っていた。 1つは層が厚く、内部が見にくい雲。もう1つは層は薄いが濃度の濃い雲。 それぞれに有利な点があり、潜在する確率は高かった。 「さて、どっちなのかな・・・・・・」 電磁気、赤外線、魔力反応・・・・・・それらすべてを調べてもどれもおなじように見える。 魔力反応が散らばっているのはデコイとして双方が魔力球を大量に散布しているためだ。 それにしても相手の電子妨害装備が優秀だ。あんなに大きいのだから、排熱が莫大なはず。しかし巧妙に隠され発見出来なかった。 こちらもなんとか隠しているが、フェイト達が近づけば柄でないためあまり練習しなかった魔法の光学迷彩が歪んでバレてしまうだろう。 こうなるともはや相手の癖を読むしかない。 なのはは (確かミシェル君は・・・・・・) と思案する。 勝ち気に見えて臆病。 遊び人に見えるが、心の弱さを隠しているだけ。 これらはアルトから聞いたものだ。そのため『あのアルトくんの事だ。きっと的を射ているに違いない』と判断したなのはは、その条件でミシェルになったつもりで考える。 (やはり一番狙いにくい厚い雲だろうか・・・・・・でもあの濃度の濃い雲も・・・・・・) そこに戦い続けるフェイトとアルトが視界の端を横切った。 どうやらアルトは本気らしい。デットウエイトになるFASTパックの追加装甲すらパージして神速を誇るフェイトと互角に渡り合っている。 対するフェイトもソニック・ムーブで応じているが、先の戦いのせいかいつもより動きが鈍っている。それはいつも一緒に戦ってきたなのはだからこそわかるレベルだったが、こうなった時の彼女の耐久時間も大体わかる。おそらく自分が支援しなければ1分持たずに落される。 アルトもFASTパックをどれだけ使用しているのかわからないが、1分以上持てばフェイトを撃墜できるだろう。 それはなのはを急がせた。 「・・・・・・うん!たぶんそう、ミシェル君ならそこに行く!」 決断したなのはは即座に砲撃準備に入った。 目標の潜んでいると思われる厚い雲に照準。そのうちばらまかれている魔力反応からまったく動かない5つを。更にそのうち周囲に熱によると思われる気流の乱れを持った1つを選んだ。しかし一瞬もう片方の雲に存在する魔力反応の内ひとつが変動した気がしたが、彼女はよく考えもせず『時間がない!』と無視。宣言する。 「ショート・・・・・・バスター!」 貫く桜色の光跡。しかし射軸上に反応はない。外したらしかった。 「それじゃあ!」 レイジングハートを再照準したときには遅かった。 そこには視界一杯に広がる青白い光があった。 (*) ミシェルは着弾を確認すると一息入れる。 (惜しかったね、なのはちゃん。確かにあれは第1候補だった。だが君なら目を着けそうだったから、それらしいデコイを残して、第2候補にしておいたんだ。時間があれば俺がそれぐらいの罠を張ることも予想がついただろうに・・・・・・それに2発目もあると思ってたのかな?まったく残念だ。君とはいいライバルになれそうだったんだが・・・・・・) ミシェルは心の内で呟き、なのはの第2候補―――――濃度の濃い雲のなかで頭を抱えた。 ちなみにさくらもミシェルも狙撃時はバトロイドで運用している。普通なら出力の関係で滞空できないが、両名とも足がかりとなる巨大なミッドチルダ式魔法陣を敷いてその上から狙撃しているため問題なかった。 閑話休題。 その時声がした。なのはの声だ。 『咎人達に、滅びの光を。星よ集え、すべてを撃ち抜く光となれ!』 ロックオン警報ががなりたてている。 そういえばAWACS『ホークアイ』からの撃墜報告が来ていない。そしてレーダーに表示された数字はオーバーSクラスレベルの集束砲を示唆していた。 「ヤバい・・・・・・!」 ミシェルはすぐさまファイターに可変、退避を開始する。 『貫け閃光!スターライト・・・・・・ブレイカァァー!』 放たれる桜色をした極太の魔力砲撃。しかしなのはの渾身の一撃はすんでのところで避けられた。 「なんてバカ魔力だ!」 ミシェルは回避に専念しながら驚愕の声を上げた。 (*) 交戦していた2人もなのはの砲撃に見とれていた。特にアルトは砲撃の数値に。 非殺傷設定のそれはマクロスクォーターの主砲『重量子反応砲』と比べても見劣りしない数値を叩き出していた。 あんなものが殺傷設定で直撃したら確実に蒸発ものだ。 アルトは額に冷や汗をかきながら発砲地点を確認する。 『やるじゃんか、なのはちゃん』 標準装備されている外部フォールドスピーカーでなおも煽るミシェルになのはも 『やっぱりわたし、機動砲撃戦の方がいいな』 と闘志をあらわにする。その腕にはエクシードモードに変形したレイジングハートが握られていた。 そんなこんなで機動砲撃戦に突入した2人に、停戦していたアルトとフェイトも参戦していった。 (*) その頃戦況俯瞰図を見ながらはやては頭を抱えていた。 「まったく好き勝手に暴れてくれちゃって・・・・・・」 俯瞰図によると六課メンバーは前述の通りだが、他のフロンティア基地航空隊と魔導士部隊の戦況が芳しくなかった。 イエロー航空大隊(フロンティア基地航空隊方式でいうA群)はすでに壊滅。現在レッド(B群)、グリーン(D群)両航空大隊と戦闘している。しかし先ほど大規模反攻作戦時にジャミングによって指揮・通信系統を分断され、2部隊は散りじりに。両大隊は早くも壊滅寸前になってしまっていた。 ブルー(C群)航空大隊はジャミングの影響を受けない場所にて待機してもらっているが、このままでは2部隊を見殺しにするようなものだった。 そしてさらに憂慮すべきはこれだけの被害を出しておきながら、自らの爆撃以降まだ数機しか落せていないことだった。 (やっぱり見通しが甘かったんかなぁ・・・・・・) はやては俯瞰図とにらめっこするが妙案は浮かばない。そんな彼女の右から声がかかる。 「主、はやて。やはりわたしが支援に行きましょうか?」 自分の護衛をしているシグナムだ。彼女は現有戦力の最後の切り札だった。 時計を見るとまだタイムリミットまで25分程ある。 「わかった。苦戦しているレッド、グリーン大隊の支援に当たってもらおう。ミッションコードは『人を隠すには森の中』や」 「・・・・・・あれですか?」 事前に話し合っていたそのミッションコード(作戦内容)にシグナムが難色を示すが、はやての頷きに 「了解しました」 と応じた。そして彼女は敬礼すると、最高速でブルー航空大隊の元に飛び去った。 「さて、どうなるかな・・・・・・」 はやては悪役のようににやりと微笑むと自身の魔力を収束、強力なECCM(対電子妨害手段)の展開準備に入った。 ―――――――――― 次回予告 順調に進撃するバルキリー隊 しかし突如としてその被害はうなぎ登りとなった 果たしてこの事態をどう打開するのか!? そして残るエース同士の決戦はいかに! 次回「マクロスなのは」第14話『決戦の果てに・・・・・・』 『こちらカプリコンリーダー!敵六課戦力見ゆ!』 ―――――――――― シレンヤ氏 第14話へ
https://w.atwiki.jp/macrosscrusadecn/pages/16.html
日文 銀河を駆ける歌声 UNIT U-013 青 発生 青/黒 3-8-2 M エース(3) 戦闘配備 強襲 装填(2) 《[3・6]》武装変更〔SDF-1〕 (自動A):このカードが受ける全ての通常ダメージは、1減殺される。 (ダメージ判定ステップ):《R(2)》このカードと交戦中の先頭の敵軍ユニット1枚を破壊する。 特徴 艦艇 LLサイズ [7][3][8] 出典 「超時空要塞マクロス」 1982 中文 機體 U-013 藍 產國力 藍/黒 3-8-2 M エース(3) 戦闘配備 強襲 装填(2) 《[3・6]》武装変更〔SDF-1〕 (自動A):這張卡受到的全部通常傷害,減少1點。 (傷害判定階段):《R(2)》和這張卡交戰的敵軍部隊先頭的一枚機體卡破壞。 特徴 艦艇 LLサイズ [7][3][8] 出典作品:超時空要塞マクロス 1982
https://w.atwiki.jp/kattenisrc/pages/1034.html
700 :名無しさん(ザコ):2013/04/14(日) 18 48 26 ID HfNJj1TU0 VF-17D(マクロス7) マクロス7のトップエースであるガムリンの愛機。黒地に赤ラインのカラーリングが文句なしにカッコいい機体。 VF-Xだともっさりした挙動ゆえにドッグファイトが弱いがっかり風味な機体だったが…… 最大の特徴はVF-Xでも強調された防御力の高さ。HP4000、装甲1250~1450という、現状ではバルキリー系では アーマード系すら上回る最強の打たれ強さを誇る。もっとも、ロボ基準だと焼け石に水レベルのものだけど。 VF-Xだとそのぶん動きが鈍いという大きな弱点があったが、SRCでは運動性も100~110とかなり高く弱点たりえない。 むしろ現状ではVF-11より高く上から数えたほうが早いレベル。 また、アビリティ面でもステルスや耐レーザーコーティング(対B属性のフィールドLv2)、及びガウォークとバトロイドで 小型シールドがつくなど充実している。 武装面ではストライクバルキリー同様にEN制のビームキャノンがあり、ミサイルやガンポッドとの使い分けで粘り強く戦える。 更にパワーアップ形態のVF-17Sになるとバトロイド時限定ではあるが、待望の大火力ビームカートリッジもつく。 このように、良い機体ではあるが、やはりVF-19やVF-22といった最上位クラスには少々及ばないのが残念。 TV版ではガムリンが最後までVF-17に乗るが、スパロボDみたくVF-19がたくさん支給されると出番がなくなる であろう悲運の機体となる。肝心のガムリンも続編ではVF-22に乗り換えちゃうしなあ… なお、高装甲を生かすための「鉄壁」持ちは金龍、イリーナ早川、ディックとマクロス7には3人もいるので、 彼らの場合VF-17にアーマー系パーツをつけて鉄壁で支えるという手段はいけるかもしれない。
https://w.atwiki.jp/aarokuyaruo/pages/664.html
早乙女アルト ランカ・リー シェリル・ノーム クラン・クラン その他
https://w.atwiki.jp/uta_macross/
当wikiはスマートフォンゲーム『歌マクロス』の非公式情報まとめwikiです。 お知らせ 当wikiは下記に引越し致します。近々こちら側のwikiは閉鎖いたします。 http //infobureau.work/wiki/uta_macross/ 公式ツイッター Tweets by uta_macross
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3720.html
マクロスなのは 第25話『先遣隊』←この前の話 『マクロスなのは』第26話「メディカル・プライム」 八神はやては部隊長室で、今後の六課の運用について思索をめぐらせていた。 脳内会議の議題に上がっているのはカリムの預言の事だ。 設立から半年。六課はその任務を忠実に果たし、今に至る。現状に不満はない。しかし不安要素はあった。それは『〝事〟が、六課の存続する内に起こるのか』という問題だ。 六課はテスト部隊扱いのため、あと半年足らずで解体される。1年という期間は何もテキトーに決めた期間ではない。聖王教会と本局の対策本部が議論の末導き出したギリギリのラインだ。 今より短い場合の問題は言わずもがなだが、逆に長いとそれはそれで問題がある。今でこそガジェットの出現から出動数が多く、各部隊からの信頼も厚い六課だが、当時は必要性の認識が薄かったため本局でさえ設立には渋ったのだ。それは予算の問題のみならず、当時対立関係にあった地上部隊が黙っていない。という意見もあったからだ。しかしこの問題は『地上部隊のトップであるレジアス中将が賛同した』というイレギュラーな、しかし嬉しい出来事から片づいている。 だがもう1つ問題が上げられていた。それは六課への過剰な戦力集中だ。地上部隊20万人の内、4万人は事務・補給・支援局員である。 そして残る16万人を数える空戦魔導士部隊や陸士部隊である純戦闘局員の内10人ほどしかいないSランク魔導士を八神はやて、高町なのは、ヴィータ、シグナムと4人も六課に出向させている。 このランクの持ち主は『北海道方面隊など6つある地方方面部隊、5個師団(2万7千人)に1人いるかいないか』という希少な戦力であり、本局ですら少ないSランク魔導士のこれほどの集中投入は極めて思い切った人事だった。 そのため『気持ちは分かるが、そう長くは留めて置けない』というのが周囲の本音だった。 仮に1年後に同じような部隊を本局主導で再編する場合を考えても、地上部隊を頼れない分、生み出されるであろう戦力の低下は憂慮すべき問題であった。 そこで『何か妙案がないだろうか?』と思考をめぐらせていたはやてだったが、その思索は打ちきられることになった。 空中に画面が浮かび、電話の呼び出し音が締め切った室内の空気を震わす。画面の開いた場所は左隣の人形が使うような小さなデスクだ。本来なら補佐官であるリインが受けるはずだが、今ここにいないことは承知済み。右の掌を空中にかざして軽く右に滑らせると、その動作を読み取った部屋が汎用ホロディスプレイを出現させる。この部屋だと電灯のスイッチなどの操作を行うものだが、こんな時のために電話もその機能に加えている。おかげで次のコールが鳴る前に通話ボタン触れることができた。 「はい。機動六課の八神二佐です」 サウンドオンリーの回線だったが、 直接外部から電話がかかることはなく、地上部隊のオペレーターを経由したルートが普通だ。しかし聞こえてきた声はオペレーターの声ではなく、レジアスのものだった。 『はやて君か。いきなりで悪いが1330時頃にこちらに来てほしい』 「え? ほんとにいきなりやなぁ・・・・・・もちろん何か買ってくれるんよね?」 はやての冗談にレジアスは電話の向こうで豪快に笑う。 『なるほどな。グレアムのヤツがそうやって「部下がいじめてくる」と嬉しそうに嘆いていた意味がようやくわかったよ』 レジアスのセリフに、はやては「バレてたか」と苦笑いする。 グレアムは以前本局の提督を勤めていた人物で、当時足が悪く両親のいなかったはやての、いわゆるあしながおじさんであった。 またはやて自身、『闇の書事件』の責任を取って自主退職するまでのほんの1年だけ彼の元に嘱託魔導士として配属されており、当時同事件で主犯者扱いされていたはやてが管理局に慣れるよう手を尽くしてくれていた。 彼女を学費面での援助によってミッドチルダ防衛アカデミーに入学させてくれたのも、管理局で風当たりの悪かった当時の身の振り方を教えてくれたのも彼だった。 閑話休題。 『・・・・・・まぁ、実際買ったのだがな。きっと君も驚くだろう』 「え、いったいなんなのや?」 『ああ、─────だ』 レジアスが口にしたその名は、確かにはやてが驚くに十分値するものだった。その後はやては2つ返事で了解し、身支度のために席を後にした。 (*) 同日 1200時 訓練場 午前中に行われた抜き打ちの模擬戦になんとか勝利した六課の新人4人は、一時の休憩に身を任せ、地面に座り込んでいた。そこへなのはにヴィータ、そしてフェイトを加えた教官陣がやってきた。 「はい。今朝の訓練と模擬戦も無事終了。お疲れ様。・・・・・・でね、実は何気に今日の模擬戦がデバイスリミッター1段階クリアの見極めテストだったんだけど・・・・・・どうでした?」 一同の視線が集まるなか、後ろのフェイトとヴィータに振る。 「合格」 「まぁ、そうだな」 2人とも好意的な判断。そしてなのはは───── 「私も、みんないい線行ってると思うし、じゃあこれにて1段目のリミッター解除を認めます」 その知らせを耳にした4人は〝やったぁ!〟とうれしさのあまり座り込んでいた地面から跳ね上がる。 「お、元気そうじゃないか。それじゃこのまま昼飯抜きで訓練すっか」 ヴィータのセリフに4人の子ヒツジは青ざめ、一様に首を横に振った。 彼ら新人にとって唯一の平安といっても過言ではない食事の時間は絶対不可侵の聖域であり、守らねばならぬ最終防衛ラインだった。 「も~、ヴィータちゃんったら」 なのはに言われヴィータは 「冗談だよ」 と、猫を前にしたハムスターのような目をした4人に言ってやる。 しかし彼女の目が〝本気(マジ)〟だったことを書き添えておこう。 落ち着きを取り戻した4人にフェイトが指示を続ける。 「隊舎に戻ったらまず、シャーリーにデバイスを預けてね。昼食が終わる頃にはデバイスも準備出来てると思うから、受け取って各自しっかりマニュアルを読み下しておくこと」 それにヴィータの補足が付く。 「〝明日〟からはセカンドモードを基本にして訓練すっからな」 しかしその補足を聞いた4人は、自分達が間違っていると思ったのか空を仰ぐ。真上に輝く真夏の太陽は、まだ時刻が正午であることを知らせていた。 「〝明日〟ですか?」 「そうだよ。みんなのデバイスの1段目リミッター解除を機会に、私とヴィータ教官のデバイスも全面整備(フルチェック)とアップデートをすることになったの。だから今日の午後の訓練はお休み。町にでも行って、遊んでくるといいよ」 なのはのセリフに、4人は先ほどを数倍する大声で、喜びの雄叫びを上げた。 (*) 同時刻 フロンティア航空基地 第7格納庫 「あと30分で出撃だ。しっかり頼むぞ」 愛機であるVF-25を引っ掻き回している整備員達に檄を飛ばす。 彼らはそれぞれの仕事をこなしながらも 「「ウースッ」」 と、まるで体育会系のような返事を返す。そして点検項目を並べたチェックボードを効率よく埋めて、整備のために開けたパネルやスポイラーを定位置に戻していった。 そんな中、こちらへと1人の整備員がやってきた。しかし他の整備員と違ってそのツナギはあまり機械油に汚れていないように見える。どうやら新人らしい。 「どうした?」 「はい、アルト一尉。恐縮ですが、モード2のバトロイドのモーション・マネージメント比は今までの1.50倍で良いでしょうか?先ほど戦闘のデータを見る機会があったのですが、自分の見立てではあと0.04増やした方が動かしやすいように思います」 幾分か緊張した様子の新人に言われて初めて思い出す。そう言えば確かに前回戦闘の最中、そのような違和感を覚えたような気がする。もっともSMSへの先行配備の段階から乗っているVF-25という機体なので多少の誤差など十分カバーできるが、修正するに越したことはなかった。 「よく気付いたな。そうしてくれ」 答えを聞いた新人は満面の笑みを作って 「はい!」 という返事とともに敬礼し、再びバルキリーに繋がれたコントロールパネルに返り咲いた。そこで航空隊設立当初からVF-25のアビオニクスを任せている担当者が 「やっぱり言ってよかったじゃねぇーか」 と、入力する新人の肩をたたく。 「俺達でもコイツのことは完全には把握してないんだ。だからこれからも新人とか専門外とか関係なしにどんどん聞いてくれよ!」 「はい!・・・・・・じゃ先輩、さっそくひとついいですか?」 「おう、なんだ?」 「明日地元から彼女が来てくれるんです!それでクラナガンでデートしたいと思うんですが、どこかいいスポット無いですか?」 「え・・・・・・彼女とデート?あ・・・・・・いや、俺はそういうのよくわからなくて・・・・・・その・・・・・・だな」 こういう事象に対しては知識がないのか大いに困っているようだ。そこへ彼の同期がデートと言う単語を聞きつけたのか機体越しに呼びかけてきた。 「どうしたんだよシュミット?お前俺たちと違ってモテるだろ?意地悪しないでデートスポットの一つや二つ教えてやれよ!」 「そういうわけじゃねぇんだよ加藤!」 「じゃあなんだよ?」 「だって・・・・・・なぁ?」 困ったように言うシュミットに安全ヘルメットを外してポニーテールの長髪を垂らした新人が 「ふふふ」 と蠱惑的に微笑んだ。 (*) その後彼女は 「キマシタワー!」 と叫びながらやってきた女性局員や、 「なになに?諸橋(その新人)に〝彼女〟がいるって!?」 とVF-25の整備を終えて集まった整備員集団に囲まれていた。しかしその顔触れはアビオニクス担当者であるシュミット、そして新人を含めて全員自分と同年代ぐらいだった。別に特殊な趣向を持った人間がそう、というわけではない。この航空隊に所属する整備員はほとんど同年代なのだ。 これはこのミッドチルダでOT・OTMという新技術に、最も早く順応したのが彼らのような若者であることの証左であった。 もっとも教養としての現代の技術はともかく、OTMはゼロスタートであったおかげで3カ月前まで整備の質はあまり良くなかった。それが第25未確認世界でも最新鋭機であったVF-25なら尚更だ。 しかし最近ではアビオニクスを整備するシュミットのような人材が育ってきてくれたおかげでなんとか乗り手である自分や、たまに技研から出張してくる田所所長などに頼らなくても良いぐらいの水準に到達していた。 しばらく馴れ初め話を語る諸橋とデートスポットの位置について真剣に話し始めた彼らの様子を遠巻きに眺めていたが、整備が終わった彼らとは違い、自分の仕事は目前に差し迫っている。名残惜しいが列機を見回ることにした。 まずはVF-25の対面で整備が急がれている天城のVF-1B『ワルキューレ』だ。 純ミッドチルダ製であるこの機体は、製作委任企業であるミッドチルダのメーカー『三菱ボーイング社』の技術者が、わざわざ整備方法を懇切丁寧に講義していた。そのため比較的整備水準は初期の頃から高かったようだ。 現在パイロットである天城はコックピットに収まり、ラダー等の最終点検に余念がなかった。 まるで魚のヒレのように〝ヒョコ、ヒョコ〟と垂直尾翼や主翼に付けられている動翼であるエルロンが稼動する。 「あ、隊長」 こちらに気づいた天城は立ち上がると、タラップ(はしご)も使わずコックピットから飛び降りる。 コックピットから床まで3メートルほどあり、生身なら体が拒否するところだが、その身に纏ったEXギアが金属の接触音とともに彼の着地をアシストした。 「今日のCAP任務が8時間ってのは本当っすか?」 「そうだ。今日はだましだまし使ってきた機体の総点検らしいからな。六課にいて一番稼働率が少なかった俺たちで時間調整するんだと」 「・・・・・・ああ、そうですか」 気落ちした表情に続いて小声で 「俺は六課でも出撃率100%だったのに・・・・・・」 という天城の嘆きにも似た呟きが聞こえたが、どうしようもないので 「まぁ、頑張れ」 と肩を叩いてその場を離れた。 次にVF-1Bの隣りに駐機するさくらのVF-11G『サンダーホーク』に視線を移す。 こちらは元の世界でも整備性が高い機体なので、性能に比べて整備が容易になっている。そのためかこちらにはもう整備員の姿はなく、さくら自身が最終点検を行っていた。 サーボモーターなどを使い、電子制御で機体の操縦制御を行う形式であるデジタル・フライバイ・ワイヤの両翼の動翼に、順番に軽く体重を乗せて動かない事を確認する。 そして次に『NO STEP(乗るな)』という表示に注意しながら上に昇ると、整備用パネルが開いていたり、スパナなど整備員の忘れ物がないか確認していく。 よほど集中しているのかアルトが見ていることには気づいていないようだった。しばらくその手際眺めていると、後ろから声をかけられた。 相手はVF-25を整備していた整備員だ。どうやらようやく全ての点検・整備が終わったらしい。 アルトはもう一度点検を続けるさくらを流し見ると、自らの愛機の元へ歩き出した。 (*) 1330時 機動六課 正門 そこにはヴァイスのものだという、このご時世には珍しい内燃機関の一種である、ロータリーエンジン式のバイクに跨がって六課を後にしようとしているティアナ達と、見送るなのはがいた。 「気をつけて行ってきてね」 「は~い、いってきま~す!」 なのはの見送りに後部座席に座るスバルが返事を返すと、ティアナは右手に握るアクセルをひねった。 石油ではなく水素を燃料とするそれは電気自動車や燃料電池車の擬似エンジン音だけでは再現できない振動やエンジン音を轟かせて出発する。そして狼の遠吠えのようなエキゾーストノートを振り撒きながら海岸に続く連絡橋を爆走していった。 なのはは背後の扉が開く気配に振り返る。するとそこには地上部隊の礼服に袖を通したはやての姿があった。 「あれ? はやてちゃんもお出かけ?」 「そうや。ちょっとレジアス中将に呼ばれてな。ウチがおらん間、六課をよろしく」 「は!お任せください!八神部隊長」 わざと仰々(ぎょうぎょう)しく敬礼するなのはに、 「似合えへんなぁ」 とはやてが吹き出すと、なのはもつられて笑った。 その後はやてはヴァイスのヘリに乗って北の空に消えていった。 (*) その後ライトニングの2人を見送ったフェイトと合流したなのはは、 「(フェイトの)車の鍵を貸してくれ」 というシグナムに出くわしていた。 「シグナムも外出ですか?」 フェイトがポケットから鍵を取り出し、シグナムの手に置きながら聞く。 「ああ。主はやての前任地だった第108陸士部隊のナカジマ三佐が、こちらの合同捜査の要請を受けてくれてな。その打ち合わせだ」 「あ、捜査周りの事なら私も行った方が─────」 しかしフェイトの申し出は 「準備はこちらの仕事だ」 とやんわり断られた。 「お前は指揮官で、私はお前の副官なんだぞ」 そう言われてはフェイトに反論の余地はない。 「うん・・・・・・ありがとうございます─────でいいんでしょうか?」 「ふ、好きにしろ」 そう言ってシグナムは駐車場の方へ歩いていった。 なのははそんな2人を見て、『知らない人が見たらどっちが上官なのかわかるのかな?』と思ったという。 (*) その後デスクワークをしなければならないというフェイトと別れ、なのはは六課隊舎内にあるデバイス用の整備施設に到着した。 「あ、なのはさん」 画面に向かっていたシャーリーが振り返って迎え、その隣にいたヴィータも 「遅かったじゃねーか」 といつかのように婉曲語法で自分を迎えた。 「ごめん、ごめん。それでどう?上手く行ってる?」 なのはは言いながらシャーリーの取り組んでいる画面を後ろから覗き見る。 自らのデバイス『レイジングハート(・エクセリオン)』は昼飯前からシャーリーに預けられており、アップデートは開始されているはずだった。 「はい、あと2時間ぐらいでアップデートは終わる予定です」 プログラムを構築したシャーリーの見立てにミスはない。ディスプレイに表示された終了予定時間は1時間以下だったが、こういう終了時間は信用できないのが世の常。それを証明するように次の瞬間には3時間になったり30分となった。 ヴィータの方も似たり寄ったりで、プログラムのアップデート率をみる限り、自分の1時間後ぐらいに終わるだろう。 しかしなのはは画面を眺めるうちにあることに気づいた。 自分とヴィータだけでなく、まだもう1つデバイスのアップデート作業が進行しており、もう間もなく終わりそうなことに。 検査兼整備用の容器に入った待機状態のそのデバイスは〝ブレスレット型〟だった。 「ねぇシャーリー、あのデバ─────」 デバイスは誰の?とは問えなかった。その前に持ち主がドアの向こうから現れたからだ。 「あ、なのはさん、お久しぶりです!」 地上部隊の茶色い制服に身を包み、ニコリと嬉しそうに挨拶する緑の髪した少女、ランカ・リーがそこにいた。 (*) ランカは本局の要請で無期限の長期出張に出ていた。 行き先は〝戦場〟だ。 第6管理外世界と呼ばれる次元世界で行われていた戦争は、人対人の戦争ではなく、対異星人との戦争だった。 本来管理局は非魔法文明である管理外の世界には干渉しないのが基本方針だったが、その世界の住人は管理局のもう1つの任務に抵触した。 それは〝次元宇宙の秩序の維持〟だ。 彼らは70年程前に次元航行を独自に成功させ、巡回中だった時空管理局と遭遇したのだ。 運の良いことに極めて友好的で技術も優秀な人種であったことから、1年経たないうちに管理局の理念に賛同した彼らと同盟を結ぶに至った。 以後管理局は次元航行船の建造の約8割をその世界に依存しており、管理局の重要な拠点だった。 しかし2ヶ月前、その世界で戦争が勃発した。 その異星人は我々人間と同じく〝炭素〟ベースの知性体(以下「オリオン」)であったが、彼らは突然太陽系に入ると先制攻撃を仕掛けてきたのだ。 当然管理局に友好的だったその惑星(以下「ブリリアント」)の住人は必死に応戦する。 管理局との規定により魔導兵器縛りだったが兵器の技術レベルではなんとか拮抗。戦力は圧倒的に劣っていた。しかしブリリアント側にはある〝技術〟があった。 次元航行技術だ。 この技術は実は超空間航法『フォールド』と全く同じ技術で、第25未確認世界(マクロス世界)とオリオンの住人達は知らなかったが、空間移動より次元移動に使う方が簡単だった。 この技術によってオリオン側の先制攻撃と戦力のメリットを塗り潰し、比較的戦いを有利にすすめた。 しかし所詮防衛戦でしかなく、オリオン側の恒星系の位置がわからないため、戦いは長期化の様相を呈していた。 だが捕虜などからオリオンの情報がわかるにつれて、戦争の必要がないことがブリリアント側にはわかってきた。 彼らの戦争目的は侵略ではなく〝自己防衛〟だという。 何でも彼らの住む惑星オリオンからたった数百光年という近距離にあったため、 「ベリリアン星の住人が攻めてくる!」 という集団妄想に駆られたらしい。 それというのもブリリアント側が全く気にしていなかった、それどころか最近までまったく観測すらしていなかったものが原因であった。それは次元航行に突入する際に発生してしまう短く超微弱なフォールド波だ。 これを次元航行発明から70年間完全に垂れ流しつつけ、これを受信したオリオンが盛大に勘違いした。 彼らにはまだフォールド技術は理論段階で、空間跳躍以外の使用法を全く思いつかなかった。そのため管理局に造船を任されてどんどん新鋭艦を次元宇宙に進宙させていったブリリアントの行為は、オリオン側にとって奇怪に映った。船を造ってどんどんフォールドするのはわかる。宇宙開発というものだとわかるからだ。しかし恒星外にフォールドアウトするでもなく、ただため込んでいるようにしか見えないその行為は、オリオンの住人にとって艦隊戦力の備蓄と思われてしまったのだ。 そう勘違いしてしまったオリオンは半世紀の月日をかけてフォールド航法を理論から実用に昇華させて、のべ一万隻もの宇宙艦隊を整備。そして今、万全の準備をして先制攻撃に臨んだようだった。 しかし実のところ彼らのことはまったく知らなかったし、『協調と平和』を旨とするブリリアントは知ったところで侵略するような野心もない。 そこで和平交渉のためにまず戦闘を止めようと考えたブリリアントは、次元宇宙で〝超時空シンデレラ〟とも〝戦争ブレイカー〟とも呼ばれるランカ・リーの貸出しを要請したのだ。 管理局としても戦争による新鋭次元航行船建造の大幅な停滞は困るし、70年来の大切な盟友を助けたいという思いがあった。 こうして1ヶ月前、六課に対し最優先でランカの出張を要請したのだ。 六課やアルトは危険地帯へのランカの出張に渋ったが、ランカの強い思いから根負けしていた。 こうして第6管理外世界に出張したランカは、本局の次元航行船10隻からなる特務艦隊と航宙艦約100隻から成るブリリアント旗艦艦隊に守られながら局地戦をほぼ全て歌で〝制〟して行ったという。 確かなのはが最後に見た関連ニュースは「全オリオン艦隊の内、50%がブリリアント側に着いた」というものだった。 そのランカがここにいるということは───── 「戦争は終わったの!?」 ランカは頷くと続ける。 「みんないい人達なんだよ。ただ誤解があっただけなんだ」 そう笑顔で語る少女は、とても恒星間戦争を止めた人物には思えぬほど無邪気であった。 (*) 1424時 クラナガン地下 そこは戦前は半径10キロメートルに渡って巨大な地下都市があり、戦時中は避難民が入った巨大な地下シェルターだった。 一時は全区画にわたって放棄されていたが、今では歴代のミッドチルダ政府の尽力によって大規模な地下街が再建されている。 しかしその全てに手が届いたわけではない。一部の老朽化や破壊の激しい区画は完全に放棄され、そうでなくともただのトンネルとして利用されていた。 そこを1台の大型トラックが下って(クラナガンから出る方向)いた。 そのトラックのコンテナには『クロネコムサシの特急便』のロゴとイメージキャラクターがペイントされ、暗いトンネル内をヘッドライトを頼りに走って行く。 運転手はミッドチルダ国際空港近くの輸送業者の新人で、この道は彼の先輩から教わったものだ。 地上のクラナガンに繋がる道はどこも渋滞であり、拙速を旨とする彼ら輸送業者はこの廃棄区画を開拓したのだった。 しかし残念ながら路面状態はよくない。 その運転手はトラックの優秀なサスペンションでも吸収できなかった予想以上の縦揺れに驚く。 「いかんな・・・積み荷が揺れちまうじゃねぇか」 彼はシフトレバーについたつまみを操作すると、ヘッドライトをハイビームにする。 すると少しは視認範囲が広かった。しかし───── (しっかし、いつ来ても廃棄区画は気味悪りぃな・・・・・・) 右も左も後ろにも他の車は見えない。それが彼に昨日見た映画を思い出させた。 それはベルカ(位置は第97管理外世界でアメリカ合衆国)の〝ハリーウッド〟で撮影された映画で、タイトルは「エイリアン」だ。 ストーリーは時空管理局の次元航行船が、新らたに発見された世界の調査のために調査隊を派遣する所から始まる。 そこには現代の技術レベルを持った町があったが、人の姿がない。調査が進むにつれてこの惑星の住人が、ある惑星外生命体の餌食になっていたことがわかった。 しかしその時には遅かった。 魔法の使用を妨害するフィールドを展開する敵に対し、調査隊には腕利きの武装隊が随伴していたが、また1人、ま1人と漆黒のエイリアンの餌食になっていく。 また、次元航行技術があったらしいこの世界は、厳重に隔離されていたが次元空間へのゲートが開きっぱなしだった。 このままではエイリアン達がこちらの世界に来てしまう。 何とか現地の質量兵器を駆使して次元航行船に逃げ延びたオーバーSランクの女性執務官リプリーと、1人の調査隊所属の科学者の2人は、艦船搭載型の大量破壊魔導兵器であるアルカンシェルによるエイリアンの殲滅を進言。そのエイリアンの危険性は認められ、それは決行される。 大気圏内で炸裂したアルカンシェルは汚染された町をクレーターに変え、船は次元空間に戻った。 しかしリプリー達が乗ってきた小型挺には小さな繭が─────! という身の毛もよだつ結末だ。 さて、問題のシーンは物語の終盤。先の生き残った2人と、3人の武装隊員が現地調達した軽トラで、小型挺への脱出を試みた時だった。 その名も無き(劇中ではあったと思うがいちいち覚えていない)武装隊員はこのようなだれもいない地下の道を走っていた。 しかし賢しいエイリアン達は天井に潜んでいた! ノコノコやってきた軽トラに飛び乗った〝奴ら〟は2人の武装隊員の断末魔の悲鳴とともに運転席を制圧。危険を感じ取ったリプリー達3人は荷台から飛び降りた─────というシーンだった。 (・・・・・あれ、俺って名も無き犠牲者その1じゃね─────) 彼の背筋に冷たいものが走る。 「ま、まさかな。そうだよ、杉田先輩だって10年以上この道を使ってたんだし、前にも先輩と1回通ったじゃないか」 わざと声を出して自らを勇気づける。 そして彼はラジオを点けると局を選ぶ。すると特徴的なBGMと共にCMが聞こえてきた。 『─────毎日アクセルを踏み、毎日ブレーキを踏み、毎日荷物を積み降ろす。・・・あなたのためのフルモデルチェンジ。新型〝ERUF(エルフ)〟登場─────!』 彼はそれを聞きながらそのBGMを歌い出す。 「いぃつ~までも、いぃつぅ~までも~、走れ走れ!ふふふ~のトラックぅ~」 それを歌うと何故か恐怖も飛んでいった。 (やっぱこの曲はいいねぇ~。でも─────) 彼はこのトラックのフロントにあるシンボルマークを思って少し申し訳なく思った。 そこには『ISUDU』ではなく、『NITINO』のマークがあったりする。 (どっちが悪いってわけでもないんだが・・・・・・) 彼はそう思いながらも歌い続けた。 「ど~こぅ~までも、どこぅまでも~、走れ走れ! ISUDUのトラック─────」 (*) 5分後 『そろそろクラナガン外辺部かな』と思った彼は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム。全地球無線測定システム)で位置を確認する。その時、一瞬サイドミラーが光を捉えた。 「?」 再び確認するがなにもない。 (勘弁してくれよ・・・・・・映画のせいで敏感になってるんだな・・・・・・) 彼はそう結論を出すと運転に意識を集中する。しかし今度はコンテナの方から無理に引き裂かれているのか、それを構成する金属が悲鳴のような悲鳴を上げる。 「ちょ・・・・・・マジで・・・・・・」 積み荷は食料品や医療品などで勝手に動くものは積んでいないはずだ。 (ということは・・・・・・!) 彼の頭に映画のシーンがフラッシュバック!あの武装隊員の断末魔の悲鳴が頭に響く。 (落ち着け、落ち着け、 落ち着け、落ち着け、 落ち着け、落ち着け、 落ち着け、落ち着け、 落ち着け、落ち着け、 落ち着け、落ち着け─────!!) 彼はもはやパニック寸前だ。しかし無慈悲にもその時は訪れた。 一瞬静かになり、彼が振り返えろうと決意した瞬間───── 耳をつんざく轟音と眩いまでの黄色い閃光が閃光手榴弾のように彼の視界を奪った。 すでに冷静さを欠いていた彼は驚きのあまりハンドル操作を誤り、トラックを横転させてしまった。 (*) 横転事故より15分後、トラックに搭載されていた緊急救難信号を受信した救急隊が現場に急行していた。 「・・・・・・おい、あれか?」 救急車を運転する救急隊員が助手席に座ってGPSを操作する同僚に聞く。 「ああ、そうらしい。しかし、こんな薄気味悪い場所で事故らんでも・・・・・・」 「こんな場所だからだろ。・・・・・・運転席に付けるぞ」 救急車は横転したトラックの本体─────牽引車近くに横づけする。 「大丈夫ですか!?」 ドアを開けて助手席の同僚がトラックに呼びかけるが返事はない。車を離れているのだろうか? 後ろではもう1人の同僚が救急車の後部ハッチを開けて、懐中電灯でトラックを照らす。 どういう訳かコンテナだけがひどく損傷していたが、運転席付近は無傷だ。シートベルトさえしていれば助かりそうだが───── いた! エアバックで気絶しているらしい。トラックの左側を下に横転しているため、宙吊りになったまま項垂れている。 外に出た同僚2人はデバイスで超音波を発生させてフロントガラスを1秒足らずで割ると、センサーで彼の状態を調べる。 「・・・・・・大丈夫だ。バイタル安定、骨も折れてない」 2人は運転手を事故車両から引き離していく。 その間に運転席に残っていた彼は、どうも妙な事故なため、無線で1番近い治安隊に事故調査隊の派遣の旨を伝えた。 (*) 20分後 「通報を受け派遣されました第108陸士部隊、ギンガ・ナカジマ陸曹です」 『地上部隊 第108陸士部隊』と書かれたメガ・クルーザーのHMV(ハイ・モビリティ・ヴィークル。高機動車)に乗ってきたのは3人で、内2人は白衣を着、もう1人は挨拶をした地上部隊の茶色い制服を着た1人の女性隊員だった。整備されていないこの地下空間は世間では犯罪者の温床にもなっていると言われていることから、治安隊の代わりに陸士部隊の調査隊として派遣されたとのことだった。 「この事故はただの横転事故と聞きましたが・・・・・・」 「はい。それが事故状況がどうも奇妙でして、それほど大きな衝撃でもないはずなのにコンテナだけが吹き飛んでいて・・・・・・」 確かに救急車のヘッドライトに照らされたコンテナは、原型を止めないほどにひどく損傷していた。 「運転手の方(かた)は?」 ギンガの質問に救急隊員は困った顔をする。 「・・・・・・それが運転手も混乱していまして・・・・・・お会いになりますか?」 「できるならお願いします」 ギンガは同乗者の2人に現場検証を頼むと、運転手が手当てを受けているという救急車に入った。 「本当なんだよ!あの〝エイリアン〟が出たんだ!!」 そう手当てしながら困った顔をする救急隊員に喚く運転手に、ギンガは〝ギョッ〟とする。 (そうかぁ、あの映画を見た人かぁ・・・・・・) 彼女は彼に、一気に親近感を覚えた。 彼女も実は1年ほど前にその映画を劇場でみていた。人には言えないが、その後1ヶ月ぐらい1人で真っ暗な部屋に入る時には、デバイスをその腕に待機させねば安心できなかった。 「すみません、そのエイリアンのお話をお聞かせ下さい。私はそのために管理局から派遣されました」 「なんだって!・・・・・・それじゃあの映画は!?」 思わせぶりに頷いてやると運転手の口はようやく軽くなり、やっと事故の状況が判明した。 (*) 「コンテナが勝手に爆発ねぇ・・・・・・」 救急車から出たギンガが腕組みして考える。 地面に散らばる積み荷は食料品などで爆発するような物はないし、クロネコムサシの本社から預かったそのトラックの輸送物リストもほとんどが医療品や食料品と書いてある。 しかし本当にエイリアンが来たなどということはあるまい。 鑑みるにこれはテロで郵便爆弾の誤爆という可能性があるが、どこかの政府系機関に届ける予定の荷物は───── 「・・・・・・あれ?」 ギンガの目がリストの一項目で止まる。 (これがベルカのボストンで?) 内容物は、輸入品としては珍しくないとうもろこし。しかしベルカの比較的北にあるボストンでは寒すぎて生産していない。 ビニールハウスという手もあるが、最近赤道付近の地価は安く、補助金も出るためそんなところで作るメリットはない。 それどころかボストンでは10年前からあるベンチャー企業の進出が進んでおり、農業をやるような場所はもう残っていないはずだった。 (確かその企業がやっているのは医療用のクローン技術─────) そこまで考えた時、一緒に来た調査隊員の自分を呼ぶ声が耳に入った。 「はーい。今行きます!」 ギンガはリストを小脇に添えると声の主の元へ走る。 「どう─────」 どうしました?と問うまでもなかった。 彼は顔を上げると〝それ〟をライトで照して見せる。 そこには他の積み荷と違って無粋な金属の塊『ガジェットⅠ型』の大破した姿があった。 「他にもこんな物が」 少し離れていたもう1人が、床に転がっているそれを指先でトントンと叩いて見せる。 「それは・・・・・・生体ポット!?」 ギンガは目を疑うことしかできなかった。 (*) 『君はいったい何をやっているのかね!?管理局に感づかれたらどうする!』 画面の中で怒鳴る背広を着た中年男にスカリエッティは涼しい顔をして答える。 「〝あれ〟が本物かどうか試しただけですよ。それに、管理局など恐るるに足らない」 その軽い態度に更に熱が入ったのかまた怒鳴ろうとした中年男だが、画面の奥の人物に制される。 『しかし社長!』 中年男は社長と呼ぶ30代ぐらいの若い人物に異議を唱えようとするが、彼の鋭い視線だけで黙らされてしまった。 社長は中年男が席に座るのを確認すると、今度は彼自ら詰問し始めた。 『スカリエッティ君、我々はもうかれこれ7年間君の研究のために優秀な魔導士達の遺伝子データを提供してきた。だが我々が君に嘘をついた事があるか?』 「いいえ。おかげさまで研究は順調に進んでますよ」 『なら今後、このような事は無いようにしてくれたまえ。・・・・・・それと〝あの子〟の確保は後回しでも構わないが、一緒に送った3つのレリックの内〝12番〟は必ず回収したまえ。あれがなければこの計画は失敗だ』 「仰せのままに」 スカリエッティの同意に社長は通信リンクを切った。 画面に『LAN』という通信会社の社名が浮かぶ。この回線はミッドチルダから太平洋を横断し、ベルカの大地まで繋がった長大な有線回線だ。 現在ミッドチルダ電信電話株式会社(M T T)に市場で敗れたこの会社はもうなく、海底ケーブルは表向き放棄されている。しかし海底ケーブルというローテクさ故に注目されず、盗聴も困難なため、水面下で動く者達の機密回線にはもってこいだった。 「またスポンサーを怒らせたの?」 いつものように気配なく彼女はスカリエッティの背後に現れた。 「まぁね。しかし必要なことさ。それに、彼らには〝あれ〟の重要さがわかっていない」 スカリエッティは肩を大仰に竦めると首を振った。 「そう・・・・・・。まぁ、私はあなたの副業には干渉しないけど、せいぜい頑張ってね」 グレイスは微笑むと退室していった。 「・・・・・・ウーノ」 スカリエッティの呼びかけに、彼の背後に通信ディスプレイが立ち上がり、彼の秘書を映し出す。 「はい」 「あれは本物だったか?」 「確定はできませんが、恐らく本物でしょう。」 スカリエッティはその答えに陶酔したように 「すばらしい・・・・・・」 とコメントすると、〝それ〟の追跡を依頼した。 (*) 『ベルカ自治領 マサチューセッ〝チュ〟州 ボストン』 その地域は最近発展してきた医療科学系企業『メディカル・プライム』が席巻していた。 この企業はミッドチルダでは禁止されている「クローン技術」を用いて、要請を受けた本人のクローンの臓器を作っている。無論これは移植のためだ。 この『クローン臓器移植法』は、移植時の拒絶反応が全くないことから定評があった。 しかし従来の全身のクローン体から、移植のため一部を取り出すという行為はクローン体を殺す事を意味し、倫理上の問題があった。 そこでこのベンチャー企業は必要な臓器を必要なだけ、ある程度〝瞬時に〟クローン化する技術を開発し、これを武器に発展してきていた。 社名の「メディカル・プライム」も「最上級の医療を!」という熱い思いを込めて付けられたもので、お金さえあれば〝パーツ〟の交換で脳を含めた若返りすら可能だった。 現在、その企業内では深夜に関わらず、上級幹部達が緊急会議の名目で集っていた。 ある幹部が通信終了と同時に口を開く。 「全く、あの男の腹の内は読めん」 それに対し、スカリエッティに怒鳴っていた中年男が彼に怒鳴る。 「なにを言っている!やつなど野心丸見えじゃないか!だから犯罪者と手を組むことには反対だったのだ!」 「・・・しかしあいつにしかこの計画は遂行できないだろうな」 5,6人の幹部達が思い思いに意見をぶつける。今までこの議論が何度重ねられたことか。しかしやっぱり最後の結論は決まっている。 「諸君、すでに賽(さい)は投げられたのだ。この計画にスカリエッティを巻き込んだことを議論しても仕方がない。それに管理局には非常用の鈴が着いている。〝不本意だが〟もしもの時は彼女に揉み消してもらおう。我々はスカリエッティを監視しつつ、ベルカの誇りである〝あの船〟の浮上を待てばよいのだ。あの船さえあれば、ミッドの言いなりになってしまったこの国の国民達も、目が覚めるはずだ!」 社長の熱を含んだスピーチに幹部は静かに聞き入る。そして社長は立ち上がると、会議室に飾られた今は無きベルカ国の国旗に向き直り、掛け声を上げる。 「偉大なるベルカに、栄光あれ!」 「「栄光あれ!!」」 幹部達も立ち上がり、彼に続いた。 ―――――――――― 次回予告 地下より現れた謎の少女 同時に始まったガジェット・ゴースト連合の一大攻勢 彼らは無事クラナガンを守りきることができるのか? 次回、マクロスなのは第27話「大防空戦」 「サジタリウス小隊、交戦!」 ―――――――――― シレンヤ氏 次